ここでは子供が腹痛を訴えたものの、特にそういった症状が見られない場合、親としてどういった対処を行うのが最適なのか、をまとめてみました。
最近だと子供でも、精神的ストレスによる反復性腹痛も増加していますので、「子供のくせに」といった固定観念などを捨て去って、対処に望んでください。
年齢によって、訴え方が違う
これは覚えがある方もおられると思います。そもそも年齢にもよりますが、子供は性格に状態を伝えられるほど、ボキャブラリーが豊富でない可能性があります。
たとえば「ぽんぽんが痛い」と言えば、普通はおなかが痛いのだと思いますが、実際の医師の診断によると、痛みは胸だけなく頭や耳にあるケースもあったそうです。これを大人のケースに割り当ててみましょう。
医師に「十二指腸が痛いです」と告げる患者さんは、稀ですよね。それは内臓の各部に対して、詳細なボキャブラリーを持っていないためだと言えます。
医師を志していた方や、医師免許を持っている方だと可能性があるかもしれませんが、それはそういった内容に対して語彙が豊富だからだと言えます。
子供の場合は、もっと曖昧になってしまうと思うので、どうか曖昧に症状を訴えている子供さんを、「仮病」だとか「おおげさ」といった言葉で、
一笑に付するようなことは避けてください。その後のお子さんの人格形成にも影響を与えてしまう可能性があります。
決して「嘘」ではない
お子さんが訴える症状について、熱がなかったり、意外と元気だったりして、親御さんが「この子は仮病を使っている」と思ってしまったりすることもあるかもしれません。しかし一過性のものであるにしろ、痛みが完全になかったとは言えないはずです。
事実痛みがあったのになくなった、ということは大人でも考えられることですし、ストレス性のものに起因している場合、ストレスを間近に感じることで、痛みが発生してしまっていたりすることもあるかもしれません。
何が問題?子供の「嘘」
実際におなかが痛いにしろ、痛くないにしろ、お子さんがそう言いたくなる理由があるはずです。痛いのであれば、痛くなる要因が、痛くないのであれば、痛いと言いたくなる要因が、それらに該当します。
つまり、朝ぐずったり、おなかが痛いと訴えて幼稚園や学校にいきたがらない場合、行きたくなくなる(行こうと思ったことでおなかが痛くなる)理由が存在するかもしれません。これを親が信じないことで、子供に無理をさせてしまったり、子供からの信頼を無くしてしまったりする可能性があるわけです。
過保護すぎるのも問題ではありますが、昨今の子供にストレス性の病気が発生している以上、「子供だから」といった理由で、子供の言葉に耳を傾けないといったことは、お子さんの今後を考えると、あまり得策でないと考えられるわけです。
日頃から「子供」と正面から向き合うことで、信頼関係を築くことに繋がるのではないでしょうか。