便秘になりやすい方は、日頃からどうやって便秘を解消するかということについてお悩みなのではないでしょうか。食生活や生活習慣の改善なども便秘解消に役立ちますが、マッサージによる外部刺激も、便秘解消に大いに貢献してくれます。
ここでは、便秘のときにおすすめのマッサージ法をいくつかご紹介しましょう。まずは手をしっかりあたためてから、マッサージを行うようにしましょう。冷たい手でのマッサージは厳禁です。また、どのマッサージも力を入れ過ぎないことが重要です。
「の」の字マッサージ
定番の「の」の字マッサージは、どなたでもご存知でしょうけれど、念のため便秘に効かせる為の正しいマッサージ方法をご紹介します。温めた両手をお腹の上に重ねて置いて、「の」の字を描くようなイメージで、時計回りにお腹をさすってください。少し押してみると、便のつまっているところが解るかもしれませんが、強くは押さずになでるように何度も繰り返しましょう。
押せば出ると思ってしまいがちですが、腸を痛めてしまうおそれがありますから、気をつけてください。腸の動きの方向におなかを撫でるだけでも、十分な効果があります。立っていても出来ますし、服の上からでも効果がありますから、外出先でもできるお手軽なマッサージです。
腰のマッサージ
腰をマッサージすることも便秘解消に役立ちます。腰の下から背中まで、両手のひらで包みこむようにしながら上下にマッサージをします。このマッサージを行うときは、背筋を伸ばしましょう。
腰の血行を良くする事を意識して、マッサージを続けてください。指にはあまり力を入れずに、腰を温めることを目的にするといいでしょう。腰の血行がよくなると、便意を感じやすくなります。
S字結腸マッサージ
今便秘中なら、仰向けに寝て、左の腰骨の内側を押してみると、便がつまっていることを感じるでしょう。これがS字結腸で、便がたまりやすい部分です。ここをマッサージすると、便秘にとても効果があります。まずはお腹全体を手のひらで温めてください。お腹が冷えていると、腸の動きが鈍くなることもあります。
その後、手の指を使って、S字結腸の部分を軽く指圧してください。一本の指だけではなく、親指以外の指全体で押しましょう。そこから、指先を斜め下に徐々に移動させながら、指圧をしましょう。たまっている便を肛門まで押し出すようなイメージです。強く押し過ぎないように気をつけてください。痛みは感じない程度が適度な力具合です。