
便秘気味で頻繁に困っている人で、いつも飲んでいる市販薬は本当に合っているものでしょうか?便秘にも種類がありますし、体質によっても薬は変わってきます。効いているなら問題はないのですが、頻繁に困っているということは、薬が適切でない可能性もあります。
ここでは便秘の種類と、対応している便秘薬について、掘り下げていきたいと思います。慢性的な便秘で困っている人だけでなく、急性的な便秘で何を飲んだらいいのかわからない、という人も見てみてください。
弛緩性(しかんせい)便秘
ゼリア新薬工業株式会社の「ウィズワン」
自然な便通を促す食物繊維と生薬を配合した便秘薬。水と一緒に噛まずに飲む顆粒タイプとなっており、チョコレート風味で飲みやすいのが特徴です。
タケダ薬品の「タケダ漢方便秘薬」
生薬の「大黄」と「甘草」を配合した便秘薬。就寝前に飲むことで、翌朝に便通がおとずれるようになっています。
エスエス製薬の「スルーラック デルジェンヌ」
有効成分のミネラルが腸に水分を集めてくれます。鈍っている腸を力づけてくれます。
これらの市販薬を飲みながら、体質の改善に努めましょう。体質改善の一歩として始めるべきなのは、適度な運動を続けて腹筋をつけることです。
適切な運動方法
うつぶせに寝て、手を組んで顔の下に置きます。そのままの体勢で膝を伸ばしたまま、足を上下させます。これを毎日10回ほど行ってください。
次に、同じ体勢のまま左右の膝を交互に曲げていきます。カカトとおしりを付けるイメージ(実際には付けなくてもOK)で行います。これを毎日20回続けてください。薬だけに頼るのではなく、体質の改善に努めることが大事なのです。
けいれん性便秘
エムジーファーマーの「ミルマグ液」
腸内の水分を一定に保ってくれ、便を柔らかくします。刺激がない自然な便通を促す便秘薬です。
エスセレクトの「ゼオラーゼEX錠」
乳酸菌と納豆菌を配合した便秘薬です。腸内環境を整える整腸剤で、大腸を正常な状態へしてくれると共に、胃の機能も高めて排便を促してくれます。
けいれん性の場合は、腸が動きすぎているので、強すぎる薬は避けましょう。なるべくストレスや過労、睡眠不足を排除した状態を心がけることが大事です。
以下の症状が現れているときは、便秘薬を服用しないでください。
便が細くなっている、血便が出る
→大腸がんかもしれません。
腹痛、おなかが張っていると共に嘔吐を伴う
→腸閉塞かもしれません。
決まったタイミングで便通が起こったり、便秘と下痢を交互に繰り返す
→過敏性腸症候群の可能性があります。